挫折期の話

出版社売却後、しばらくショックから立ち直れませんでした。
注ぎ込んだ時間と労力の反動は、これまでに味わったことのないものです。
現実逃避のため、本棚にあった小説を読みあさっていました。
読む小説がなくなった後、捨てようかどうか迷っていたビジネス書を手に取りました。
会社設立時に買ったビジネス書です。
久しぶりにパラパラとページをめくると、失敗の原因が書いてありました。
ビジネスモデルを考える時の基本。
「キャッシュアウトの前にキャッシュイン」
しかし、頭ではわかっていても、実際にとった行動は真逆でした。
「キャッシュインの前にキャッシュアウト」
小説家、イラストレーター、声優。
オーディオブックで音声が流れるということは、音楽データも可能。
主題歌のため、作詞作曲家、ボーカルとアーティストにも依頼をしました。
よりいいモノを作ってもらうため、相場の1.5倍の現金先払い。
「今までにない新しいモノだから、今までのビジネスモデルの枠には当てはまらない」
「自分の会社は特別だ」
根拠のない思い込みでした。
2度と失敗しないように、ビジネス書を読み返しました。
「やるからには、とことんやってやる」
ビジネス会計を極めるため、それまでの中途半端な自分を変えるため、公認会計士試験に挑戦しました。
長いトンネルを抜け出した瞬間でした。