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M&Aの成功事例3選!そこから学べることとは?

ビジネスマン

1つの会社が永続的に発展していくことはなく、必ず転換点を迎えます。時代に合わせていくことが必要であり、状況に合わせて柔軟な対応が求められるのです。栄枯渇水という言葉があるように、永遠に栄えることもなければ永遠に衰退することもありません。

会社を発展させていくのも衰退させるのも全て所属している人次第だと言えます。では転換期に差し掛かった時、何が必要なのか?それは求める姿に会社を作り替えていくことで、適応して生き残ることができるのです。

今回はM&Aの成功事例を通じて、会社が発展していくためには何が必要なのかという視点をご紹介していきます。

1)そもそもM&Aの目的とは何か?

考えるビジネスマン

M&Aには様々な目的があります。一方では会社が発展していくために買収する側、もう一方は会社を売却したい側など分かりやすくお話しするとこのようなものになるでしょう。買収側からの視点・売却側からの視点で目的を詳しく探っていきます。

【1】買収側の視点で考える

買収側は会社を買収するのですから、意図としては会社の発展を狙ってという部分が大きいです。会社が発展していくために、他の会社を買収して事業を拡大していく・事業範囲の多角化は必須と言えます。大きく分けるとこの2つが重要な部分です。

(1)事業拡大

例えばあなたが釣りを始めようとします。釣りをするためには、道具も必要ですが知識も必要です。魚に関する知識・気候条件・水質など知らなければならないことが山ほどあります。これは会社が新規事業を立ち上げる際にも同様です。

膨大なコスト・情報収集・市場シェアなど負担が多くなります。事業拡大をするために既存の会社を買収してしまえば、負担は大幅に減ることになるのです。すでに参入しようとしている事業を行っている会社は知識・経験・市場シェアなどがあります。

これらを得られるという点で、M&Aが行われることが多いです。

(2)多角化

上記の事業拡大と被りますが、会社として既存の事業をそのまま継続して新規事業を立ち上げるというのは、会社の発展には必要ですがリスクがあります。M&Aで会社を買収することは、リスクを減らすことにも繋がるのです。

多角化していくために買収を行い更なる成長をしていこうとする、基本的な会社の成長戦略と言えます。

【2】売却側の視点で考える

では売却側から見るとどのようなことが言えるのか?売却側がどのような意図で売却しようとしているのかは、大きく分けると2つあります。後継者不足解消・事業整理です。

(1)後継者不足解消

中小企業にとって頭の痛い問題は、後継者がいないということでしょう。親の後を継いでいくという世襲は、大企業でも見られることであり特別なことではありません。一昔前には考えられなかったことで、親の跡は子どもが継ぐという不文律が定まっていたのです。

現代では子どもが親の跡を継ぐという流れは無くなってきています。だからこそ後継者が不足して愛業してしまう会社もあるのです。赤字ではなく黒字にも関わらずですから、会社を売却すれば継続して経営していけます。

(2)事業整理

中小企業ではなくても、会社のリストラクチャリングの結果事業整理の一環として事業売却をすることもあります。事業整理することによって、余った予算を他の事業へ振り分けることができるようになるのです。

2)M&Aの成功事例①:味の素

ここからはM&Aを成功させた事例をご紹介してきます。初めにご紹介する会社は食卓で名脇役として欠かせない、味の素を製造している味の素株式会社です。現在味の素は食品事業・アミノ酸事業・医療事業を主に展開しています。

【1】買収概要

味の素の買収概要として、トルコの企業(キュクレ株式会社・オルゲン株式会社)を買収した事例をご紹介していきましょう。現在企業のグローバル化は、発展には欠かせない条件だと言えます。日本国内で少ないパイの奪い合いをしていくより、販路を海外に求めていくという流れは今後も増え続けていくものと予想されるのです。

【2】M&Aの目的

味の素がトルコの2社を買収した目的は、マーケットの拡大・トルコの情報収集などを通じて事業を拡大していこうという目的があります。世界ですでに35か国で事業所が置かれており、トルコでも販路を開いていきたいという意図があるのでしょう。

【3】売却側情報

売却されたトルコの会社情報として、簡単にご紹介していきます。

  • キュクレ株式会社 事業内容 液体調味料製造・加工品製造
  • オルゲン株式会社 事業内容 調味料製造・粉末スープ、デザート等製造

共通している点として、調味料を製造している会社だという部分です。味の素が会社名にもあるように調味料を製造・販売している会社なので、自社の販路拡大を狙ったものだということが分かります。

【4】メリットを考える

トルコでの事例でしたが、こうしたM&Aの動きは世界中に広がっています。国内でのシェアには限界があるのです。自動車メーカーを見ても、トヨタは世界シェアで上位であり日産は内紛状態ですがルノーと戦略的提携しているので販路を広げている状況となっています。

味の素がM&Aをしたメリットは、やはり食品事業関連で新たなるマーケットの拡大です。

3)M&A成功事例②:JT

次に日本たばこ産業株式会社、JTのM&A成功事例について見ていきましょう。JTは喫煙者なら誰もが知っている会社であり、主な事業内容としてたばこ・医薬品・食品事業を展開していますがメインの事業はたばこです。

【1】買収概要

JTのメイン事業であるたばこ事業は、日本において独占的に製造を認められていることもあり売り上げの2/3はたばこ事業となっています。JTがM&Aで買収した会社は、1999年にアメリカRJRナビスコのたばこ事業、2007年にイギリスのギャラハーを買収とたばこ販売を目的としているM&Aです。

【2】M&Aの目的

日本国内では健康ブームがあり、喫煙するスペースは次々になくなってきています。売り上げはこれからも落ちていくと予想されますので、海外へ販路拡大していこうという意図があるのでしょう。先進国ではたばこに日本以上の税金がかけられていますが、それ以外の国での販売価格はまだまだ安いので販路を広げることで売り上げを上げることができます。

【3】売却側情報

買収された各会社はどのような事業を行っていたのか?M&Aの目的がたばこの販路拡大なので、たばこは販売しているでしょうが、その他の事業についても確認していきます。

  • RJRナビスコホールディングス 事業内容 たばこ製造・販売、食料品製造・販売
  • ギャラハー 事業内容 たばこ製造・販売

特にギャラハーは世界シェア第5位に位置していた企業であり、ヨーロッパ・アフリカ・中央アジアなど幅広く販路を持っていました。JTとしてはこの販路が魅力的であり、生き残るために必要なM&Aだったと考えられます。

【4】メリットを考える

このJTによるM&Aは、グローバル化もありますが生き残るための戦略でもあるでしょう。日本国内では喫煙への風当たりも強く、需要は減少していく一方です。たばこを事業の中心にしている宿命とも言えますが、これからも日本国内は厳しい状況になっていくと予想されるので海外進出は欠かせません。

販路を拡大し、現在では世界第3位の売り上げを誇るほどの大企業となっています。近年でもM&Aを積極的に行っており、確実にシェアを広げているのです。

4)M&A成功事例③:第一生命

生命保険・保険会社は加入者の保険料によって経営がなされています。現在病気による保険・地震など自然災害などに被災した際の保険など多く保険がありますが、第一生命は日本の生命保険大手であり海外にも進出している会社です。

【1】買収概要

第一生命のオーストラリアの子会社によって買収された会社は、Suncorp Group Ltdという会社で生命保険をメインに事業展開している会社となっています。第一生命のオーストラリア子会社は、オ-ストラリアでシェア1位です。このことから、シェアを広げることがM&Aの目的と言えます。

【2】M&Aの目的

子会社が行うことは、その国の中でシェアを伸ばしていくことです。これが本社ならグローバルに他の事業を展開していくでしょうが、子会社はあくまで子会社であり第一生命のオーストラリアでのシェアを広げていくことが目的になります。

【3】売却側情報

買収されたSuncorp Group Ltdは、第一生命と同じく生命保険事業を展開しておりオーストラリア国内でのシェアを一定数持っている会社です。生命保険事業は保険料によって成り立っているので、人を保険に加入させないと収入は頭打ちとなります。

すでに一定のシェアを持っている会社を買収することは、シェアを拡大することに繋がっていくのです。

【4】メリットを考える

第一生命子会社によるM&Aですが、シェアを拡大させることが目的なので買収したことによりシェアは確実に広がっています。シェアが広がれば、知名度も広がり相乗効果が期待できるのです。

5)これらの成功事例から見えてくるものとは?

階段を登る男性

成功事例をご紹介してきましたが、成功事例を通じて見えてくるものがあります。これはM&Aが買収した会社の期待した通りに結果が出ているということです。

【1】市場シェアの拡大

事業として最初は国内で展開していきますが、一定のところまで行くと頭打ちになります。取るべき手段として、同業者を買収すればシェアは拡大しますので会社が発展していくことになるのです。会社はシェアを得なければ経営が成り立ちません。

【2】グローバル化

国内で事業展開していくと頭打ちになるとお話ししましたが、海外へ事業展開していくことで事業の幅も広がっていきます。グローバル化は会社の発展のためには必要であり、成長をし続けていかなければ会社は大きくならないのです。

【3】多角化

一つの事業だけを展開していると、状況の変化・時代の波が襲ってきた時対応することに会社の体力が消耗します。事業を多角化しておくと、何かあった時でも対応するまでの時間が稼げるのです。プラス面マイナス面両方の観点から多角化は必要となってきます。

6)M&Aの成功事例に関するQ&A

Q&A

ここからはQ&Aとして、ここまでにご紹介してこなかったM&Aに関連する用語をご紹介していきます。M&Aを進めていくと出てくる言葉もあるので、ぜひ押さえておきましょう。

【Q1】カーブアウトってなに?

カーブアウトは、企業が事業を切り離して独立させる手法のことを言います。分かりやすくお話しすると、親から独立して一人暮らしを始めることに似ているでしょう。企業が主力になり切れていない事業を切り離すとみられてしまいますが、独立して体力がつくことで将来的には主力になるかもしれません。

有望とみられている事業だからこそ独立させても大丈夫と考えられているのです。

【Q2】クロスボーダーM&Aってどういうもの?

現在グローバルな事業展開が行われている中、海外の会社に対してM&Aをする場面も多くなってきています。クロスボーダーM&Aとは、国境を越えて行うM&Aということです。この海外に対してのM&A、逆の場合もありますが今後増えていくものと予想できます。

【Q3】M&Aにリスクはあるの?

今回の記事は成功事例をご紹介する記事だったので、リスクについては触れていませんでした。しかしM&Aに限ったことではありませんが、リスクは当然あります。簿外債務・従業員の離職・企業文化の違いによる軋轢など考えればいくらでも出てくるのです。

そういったリスクを考慮しても、メリットの方が大きいためM&Aが広がっているのでしょう。

7)この記事のまとめ

成功事例を見ていくと、日本企業の海外進出は進められていると感じました。リスクを恐れていては先には進めない、リスクを理解したうえでグローバル化は進められています。国境はビジネスにおいて関係がないということでしょう。

参考文献

M&A総合研究所
M&A総合研究所ポータル
山田コンサルティンググループ 
Exciteニュース

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